学校長あいさつ


 

2024.11.20更新

 常滑高校のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 本校は、明治29年創立の旧常滑高校と、昭和50年より普通科が独立した常滑北高校が統合され、平成18年4月に開校しました。旧常滑高校、常滑北高校両校の歴史や伝統を継承しつつ、地域を支える優れた人材を輩出すべく、教育活動を展開しています。

 校訓「徹(てつ)」のもと、何事にも真摯な姿勢で取り組み、困難な状況にも負けず、最後までやりきるたくましさを身につけた生徒の育成を目指し、統合された2校のよき伝統を継承しつつ、新たな取組も積極的に取り入れ、活力ある学校として今日に至っています。また、普通科と工業科(セラミックアーツ科・クリエイティブデザイン科)が併置されている高校は全国でも数少なく、また普通科には国際理解コースを設置しています。

 本校では、 生徒一人一人の進路希望や興味・関心に十分対応できるよう教育課程が編成されています。そして、生徒の多様な進路希望を実現するために、高校での3年間を見通した学習・進路の指導計画(シラバス)を作成し、教職員は授業を第一に、学習会や個別指導を行うなど、熱心に指導しています。本校の教職員は一致団結して、生徒の人としての成長、さらには進路実現のために、生徒を全力で支え、その潜在能力を伸ばしています。 昨年4月に「子供の読書活動優秀実践校」として 文部科学大臣表彰されましたが、生徒の可能性を伸ばすべく熱心な教育活動を続けてきたことを認めていただけたものだと思っています。

 また、 海外研修や国際交流事業も充実しており、PTA国際交流委員会の協力を得てオーストラリアのメルボルンにあるブライトン校との相互交流は20年以上続いています。 残念ながら、令和2年から3年間はコロナ禍のため実施できませんでしたが、昨年9月に交流を再開し、まずブライトン校から15名の生徒の研修を受け入れました。今年は、7月下旬から8月上旬に本校の希望者19名がブライトン校を訪問し、ホームステイをしました。
 コロナ禍前に実施していたラオスへの研修旅行はしばらく実施を予定していません。ただ、以前の研修旅行が契機となり、ラオスの中学校に図書室を寄贈する募金活動は続けてきました。ちょうど昨年、目標額に達したため2校目の寄贈をすることができたところです。
 さらに、知多地区で唯一のリーディングスクールとして、専門学科のある高校と連携して、専門学科に学ぶ生徒にとって最適な英語の授業について研究を深めています。

 様々な学校行事では、生徒会役員を中心に生徒諸君に参画してもらい、またPTA役員を中心とした保護者の皆さんにご協力いただいています。
 昨年、生徒会からの発案で文化祭を1日増やして3日間とし、3日目は常滑市内の中学生及びその保護者の皆様にご参加いただけるようにした企画は、今年、知多市の中学生及びその保護者にも対象を広げました。
 当日は、多くの中学生及び保護者の皆様にお越しいただくことができましたので、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 また、今年度も夏休みに「中学生体験入学」を実施しました。こちらも多くの中学生及び保護者の皆様にご参加いただき感謝しております。11月9日にも実施しますのでよろしくお願いします。
 その他、10月31日と11月1日の午前中に、本校及び中学生の保護者と中学校の先生方を対象とした「公開授業」を 行います。常滑高校をより深く知っていただくため、皆様の参加を心よりお待ちしています。

 本校は常滑市北部の小高い丘の上にあり、夏は万緑の木々に囲まれ、眼下には深い青色の伊勢湾が広がります。冬は、海を越えて吹き付ける風は冷たく強いのですが、空気の澄んだ夜は満点の星空が生徒の帰宅を見守ります。遠くは対岸の鈴鹿山脈や、世界に向かって飛行機が飛び立つ中部国際空港が望め、四季により色彩豊かな自然環境、雄大な眺望、そして登校時の坂道が、日々生徒の体を鍛え、感性を磨き、人格を醸成していきます。詩人の谷川俊太郎さんが作詞された本校の校歌には、このような思いが込められていると私は考えています。

 このような教育環境のもと、常滑高校で学ぶ生徒たちは、日々積極的に学校生活に取り組んでいます。本校ホームページでは、そのような学校で活動する生徒の様子を中心に、「常高」全般を紹介させていただいています。このホームページを通して、本校の教育活動を理解していただきたいと願っています。併せてInstagramも開設していますので、そちらもご覧ください。

追記
 校歌を作詞していただきました谷川俊太郎さんがご逝去されました。お父様が常滑市出身というご縁があり、学校からお願いをしたところお創りいただけたとのことです。本校では毎日、授業終了直後と下校を告げる時間の2回、放送で校歌を流しています。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。