2023年4月28日

ウェブページを閲覧していると画面に警告が表示される

スマートフォンやパソコンでウェブページを閲覧していると、突然画面上に警告メッセージが表示されることがあります。

画面上にニセの警告メッセージが表示される
画面上にニセの警告メッセージが表示される。
※ 画像では、興味本位に危険なサイトに
アクセスしないようURLを隠しています。

もしかしたらこれは「ニセ警告(フェイクアラート)」や「ブラウザ通知スパム」と呼ばれる詐欺の手口かも知れません。

通知はウェブブラウザーの機能

ウェブブラウザーには、ウェブサイトからの通知を受け取る機能があります。この機能によってSNSから新着通知を受け取ったり、ブログの更新通知を受け取ったりすることができます。

しかし最近、これを悪用して偽の警告を表示し、偽のアプリをダウンロードさせたり、サポート料などとして金銭を請求したりする詐欺が増えています。

これには、利用者がそうとは知らずに通知を許可してしまった場合も多いため、ここでは通知を調整する方法も説明します。

対策と対処方法

こうしたニセの通知が表示されたら、基本的には無視をして構いません。が、誤って通知を許可してしまった場合など、対処するにはスマートフォンやパソコンでの操作が必要です。以下の説明を読んでください。

もしダマされてお金を払ってしまったら、保護者や学校の先生、警察などに相談しましょう。

タブを閉じる

突然表示されて驚く警告ですが、ウェブページの中に表示される場合は、そのページの内容として表示されているだけだと考えられます。この場合、表示されているブラウザーのタブを閉じれば表示されなくなります。

パソコンの場合

パソコンのウェブブラウザーでタブを閉じる場合は、画面上部のタブバーに表示される現在見ているタブの[×]をタップ/クリックするだけです。

Edge ブラウザーのタブ
タブの[×]をタップ・クリック

現在見ているタブがわからない場合は、キーボードの Ctrl を押しながら W を押してみましょう。見ている画面が閉じるはずです。

Mac の場合はキーボードの command を押しながら W を押します。

スマートフォンの場合

ウェブページ内にそれっぽい表示をさせているだけですから、ブラウザーのタブを閉じれば済む場合がほとんどです。

しかし、誤操作を狙って画面内に透明なボタンが仕込まれていることがあったり、ボタンが画面の端から移動してきたり、後からゆっくりと表示されるボタンがあったり、慌てて操作しようとすると逆に引っかかってしまうこともあります。画面を直接触って操作をするスマートフォンでは、閉じる操作をする場合にも注意が必要です。タップする場所をよく見ながら操作してください。

注意して操作って言われても…?

後から表示されるボタンや移動するボタンは、少し待っていると見えてきます。慌てて操作せずによく確認してからでも遅くありません。

スマートフォンの機種によっては、画面をタップしても指を離さず、少しスライドしてから離すとタップされないことがあります。誤って触ってしまっても、操作したことにならない方法を見つけておくと良いかもしれません。

参考資料

通知機能を調整する

ウェブブラウザーに表示される通知をブロック/許可するシート
ウェブブラウザーに表示される通知をブロック/許可するシート
※ 表記はOSやブラウザーによって異なることがあります
安易に通知を許可しない

前述の通り、利用者がウェブページを見ているだけでもニセの警告メッセージが表示されることはありますが、必要のない通知を許可してしまうと、さらに多くのニセの警告が表示されてしまいます。通知を許可するときには本当に必要なものかよく確認しましょう。

必要な通知を見分ける方法

そうは言っても、必要な通知は許可しなければいけません。どうやって正しい通知とニセの通知を見分ければ良いのでしょうか。

方法の一つは、URLで見分けることです。

安全な URL を確認する
アドレスバーでURLを確認
アドレスバーでURLを確認

Edge などのウェブブラウザーで、自分が利用しているサービスのサイトを表示させたとき、アドレスバーを見ると、そのサイトのURLが表示されています。このうち「ドメイン名」の部分を確認してください。

ドメインってなに?

[URL]はインターネット上での「住所」です。ドメインとは「領域」や「なわばり」という意味で、会社や学校などの大きなまとまりを表します。

例えば常滑高校のURLは以下の通りです。

https://tokoname-h.aichi-c.ed.jp/

このうち[aichi-c.ed.jp]の部分がドメイン名になります。これは常滑高校( tokoname-h )が、愛知県立学校( aichi-c.ed.jp )のひとつに含まれていることを示しています。

通知のドメインを見分ける

画面に表示される通知には、通知元のURLが表示されています。これをよく見ましょう。

ニセ警告の例
ニセ警告の例

通知に表示されるURLが、自分が利用するウェブサイトのドメインと同じなら、そのサイトからの通知だと分かります。逆にドメインが違うと、別のサイトからの通知ですから、偽物を見分ける手がかりになります。

通知を見れば元のURLが分かりますが、これが知らないURLだった場合、興味本位や確認のためにそのサイトにアクセスするのはやめてください。それが本当に危険なウェブサイトだと、コンピューターウイルスなどのマルウェアに感染させられたり、クリックしたことにより端末が識別されたり、個人を特定されることがあります。

リンク先ドメインの確認

パソコンのウェブブラウザーの場合、画像や文字などのリンクにカーソルを重ねると、画面の下の方にリンク先のURLが表示されます。このURLのドメインが、自分の利用している正しいサイトを指しているかここで確認できます。

カーソルでリンクをポイントすると、URLが表示される
カーソルでリンクをポイントすると、URLが表示される
学校で利用するURL

下記に学校で利用する代表的なURLを示します。これらのURLからの通知は許可をしてください。

通知機能の設定

Surface Go (Windows 11) の場合

通知の機能は主にウェブブラウザーからのものと、システム(Windows)からのものがあります。見た目では分かりにくいかもしれませんが、それぞれ説明します。

ウェブブラウザー(Edge)の通知機能

①メニューバーの[…]をタップ/クリック

②[設定]をタップ/クリック

[…]から[設定]をタップ/クリック
[…]から[設定]をタップ/クリック

③[設定]ページが開いたら、[通知]を検索

④検索された[通知]の[>]をタップ/クリック

[通知]を検索
[通知]を検索

⑤[許可]の下からニセ警告と同じURLを探し[…]をタップしてブロックします。

不要な通知をブロック
不要な通知をブロック
システム(Windows)の通知機能

①[Windows logo スタート]ボタンをタップ

②[Settings 設定]アプリをタップ/クリック

スタートメニューから[設定]アプリを選択
スタートメニューから[設定]アプリを選択

③[システム]の[通知]をタップ/クリック

[設定]アプリから[通知]を選択
[設定]アプリから[通知]を選択

④[通知]から消したい通知[○○○○(Microsoft Edge 経由)]をオフ

通知の内容を設定
通知の内容を設定

参考資料

マカフィー:
トレンドマイクロ:
アップル:
消費者庁:

※ 末尾の( 外部のウェブサイトへ移動します )は、外部のウェブサイトへ移動します。